アーニ出版の小中学生用トンデモ本!

女の子のからだの絵本
文/北沢杏子 絵/今井弓子 長谷川瑞吉
発行所 アーニ出版
16ページ
女の子の外性器を鏡で貝ると……

 男の子は小さいころから、おしっこをするたびに自分の外性器(ペニス)にさわっているので、よく見て知っています。
 女の子の外性器は男の子とちがって、自分で見ることはむずかしいですね。ですから、鏡で見たところをかきました。

 
女の子の性器は、指でひろげてみると、こんなふうに、3つの穴が並んでいるのがわかります。上から、尿道口、ちつ口、こうもんの3つです。
 
尿道口の上に小さくとびだしたところは、クリトリスといって、とても敏感なところです。
20ページ
いのちのはじまりは……?

 
男の人の精巣で作られた精子は、性交によって、女の人のちつの中に入っていきます。 そのとき、ちょうど女の人が排卵して卵子が卵管で待っていたら、精子はそこまで泳いでいってその卵子と合体します。これが受精です。
 受精した卵子を受精卵といいます。受精卵は成長分化しながら、1週間から10日ぐらいかかって、子宮にやってきます。そして、栄養や酸素や水分をためた子宮内膜の中にもぐりこみ、根をおろします。これが着床−「いのちのはじまり」です。
 これでなぜ、毎月子宮内膜が厚くなったり、月経としてからだの外にだしたり……を、くりかえしているかがわかったかな? いつ受精卵をむかえてもいいように……ですよ。
30ページ
保護者の方、先生へ
性教育の目的は男女平等(ジェンダーフリー)社会をめさすこと
北沢香子

・・・略・・・
 女子にとっては男子のからだの変化が、男子にとっては女子のからだの変化が、科学的に理解できる−それは「男女平等」の意識を育てるための重要なキーワードです。この絵本はそうした意味から、
男女のからだや性機能の違いを強調するのではなく、からだの中の各器官は男女とも同じで、外性器、内性器だけがちょっと違うと、“違い”より“同じ”を強調しました。
 一方、乳房の大小、ペニスの大小、初経(初めての月経)、精通(初めての射精)の時期や身長、体重、容姿などの違い=個人差についても強調してあります。性差別意識を持たない子どもを育てるために、
男女のからだや性機能は「基本的に同じである」との認識を持つこと。また、友だちへの劣等感や不安感を払拭するために個人差を強調する−という、多角的な視点からこの本は善かれています。
性教育とジェンダーフリーが、切っても切れない関係にあることは、聞いてるけど、だからって、『男女のからだや性機能は「基本的に同じである」との認識を持つ」ように教育する』というのは、どういうことなんだ?ジェンダーフリーのためには、科学的な事実も、平気でねじ曲げるということか。「目的のためには手段を選ばない」彼らの体質だな。