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音声による説明 | これは、保健を担当している教師に相談に来た生徒への指導の報告です。 ある女生徒が、つきあっているボーイフレンドが、いくら頼んでも避妊をしてくれず、妊娠の恐怖におびえて、相談に来ました。 この教師は、親にはいっさいの報告をせず、ピルを飲むことを指導し、さらにピルの処方に際しては病院まで生徒に付き添ったと言うのです。 報告書に、 『性はプライバシーであり避妊方法もその一つなのだから、いちいち「私はこういう避妊方法で避妊したいと思っているが、どうだろうか」と、親に打診する必要はないと思います。』 この生徒は、ボーイフレンドとの性関係について、親には絶対に言わないでほしいと頼んでいるのですが、もし、皆さんがこの生徒の親だったら、どうでしょうか。親に相談なしでこういう指導をする教師を許すことが出来ますか。親の権利を完全に無視し、子供と結託して、「親への裏切り」とも言うべき行為を支援しているのではないでしょうか。この生徒が妊娠でもした時に、この教師はまったく責任を問われないのでしょうか。 今の学校の教師が、生徒のこうした問題を、親を無視したかたちで処理しているとすれば、これは社会的にも大きな問題だと思います。 また、未成年者にピルを処方する際、親の承諾が必要ないというのも、問題があるのではないでしょうか。 |